1年生__

たいよう No.57

ココアと過ごす



 子どもたちが久しぶりにココアのシートを書きました。1枚だけでなく、2枚目も書きたいという子が増えました。子どもたちのシートを読んでみると、何よりも、ココアをよく見ていることが分かりました。15分休み、昼休み、バス待ちの時間などココアのことをよく見ています。ココアはお腹がすくと小屋の端に来て人を待っていること。小屋の上に張ったビニールまでココアの顔が届いて、溜まった水をなめていたこと。足で顔を掻くこと。毛がふわふわになってあったかそうになったことやココアの体の温かさ。グラウンドで気持ちよく楽しそうに走るココアが好きなことなど、たくさんのことを書いていました。
 子どもたちは、ココアに近づきたくても怖いです。ブラッシングに取り組んだ時に、ココアが振り返り、驚いて尻もちをついてしまうこともありました。怖い思いをしつつも、「かわいい」と思う気持ちが勝って、毎日の世話を頑張っているのだと思います。「ココアの後ろを一人で通れるようになったよ」「ココアに自分でえさをあげられるようになったよ」と、できるようになったことが喜びです。
 そして、最近、ココアと新しい遊びがうまれました。子どもたちが「ココア」「ココア」と呼んでココアの見えないところに隠れると、ココアもそちらに行き、隠れます。そして、また「ココア」「ココア」と呼んで子どもたちが出てくると、ココアも一緒にぴょんぴょんと小屋の中で跳ねながら出てきます。何度も繰り返して遊んでいました。赤ちゃんが喜ぶ「いないいないばあ」のようでした。子どもたちとココアのつながりを感じたひとときでした。
 子どもたちは、教室の背面掲示を見て、「60キロ」のココアに会いたいと話しています。きっと、あの頃のココアとできなかったことが、今ならできると思うことがあるのだと思います。世話が上手になって、今なら、60キロのココアにもっとやってあげられるという自信があるのではないでしょうか。私も同じ気持ちです。
 この日は、ココアと一人ずつ記念写真も撮りました。どの子もココアと写真を撮って嬉しそうでした。






2024年12月02日