
音楽発表に向けて頑張っていただけでなく、ココアのフリーな散歩(放牧)も頑張っていました。今まで、グラウンドに行ってほしいという子どもたちの思いがありましたが、なかなかココアがグランドに出ることはありませんでした。そこで、一度八木さんにフリーな散歩の様子を見に来ていただきました。子どもたちはココアに対して少し慣れて、自分からココアの近くに寄るようになっていました。牛は、仲間がいたら頭突きをしながらどちらが上なのかを遊びながら確認するそうです。綱から外してすぐは、ココアは嬉しくて興奮をしているので走り回り、子どもたちがそばに寄ると頭突きをする可能性があります。「おいかけっこ」と言って喜んでいた子どもたちですが、それは危険があるということをアドバイスしていただきました。 そこで、できるだけココアを興奮させないために、「(1)大きな声でさわがない(2)そばで走り回らない(3)ココアが先に歩く」ということを子どもたちと確認しました。そして、「特に(1)(2)が守れないとココアを自由にはしてあげられない。ココアが仲間だと思って頭突きされたら、牛ならいいけれど、私たちは残念ながらかなわないよね」と話すと、確かに「かなわない」と子どもたちも納得していました。その約束の元、ココアを静かに、グラウンドまで綱を付けて連れて行きました。 ココアは、広いところに一頭で行くことはとても怖いことだと八木さんから話してもらっていたので、途中止まってしまうと無理なのかなと思いましたが、その日は何とか一緒にグランドに行くことができました。そして、静かに綱を取ると、少し周りを見て、自由だと気付くと嬉しそうにグランドを走り回っていました。遠くからみんなで見ていると、ある程度動き回った後、落ち着いてグランドの隅の方に移動してじっとしていました。広いところにいるより、安心するようです。みんなで静かに近づいて、ココアのそばに来ることができました。グランドに出ることができたココアです。子どもたちはどう思ったでしょうか。また、話し合っていきたいと思います。
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