6年生__

あおぞら No.13

「番」を考える・授業の「参加者」として



 10月4日(金)の社会科で、「天下統一のMVPは誰か?」という「討論型」の話合い活動を行いました。「信長」派、「秀吉」派、「家康」派に分かれ、クラス全体で話し合いました。
 話合いの流れは、(1)「立論」、(2)「質疑応答」、(3)「最終弁論」というもので、先月に総合学習で行ったディベート(グループ対抗戦)と同じ流れです。
 今回の話合い活動で、最も特徴的だったのは、討論の中で「発言する人」が増えたということです。討論的な話合いの流れをつかんでいる子どもたちは、各派で「立論」役、「質問」役、「質問に答える」役という役割を自然と分担するようになっていました。
1学期の話合いの様子では、「チーム内」での話合いはいろいろな人が発言して盛り上がるものの、「全体」での発表の場面になると、その発表は、特定の人にかたよる傾向がありました。しかし、今回の話合いでは、「全体」での話合いの場面でも、いろいろな子がチームの代表として発言する場面が増えました。



 発言者が増えた理由の一つは、9月のディベート大会での経験だと思います。ディベート大会では3・4人の限られたグループの中で、「立論」「質疑応答」「最終弁論」の役割を分担し、その役割を責任をもって果たす経験をしました。それによって、発言することに自信がついたからでしょう。また、発表が得意な子も、すべてを自分で担うのではなく、自分が出る「番」を考え、「番」のいくつかを仲間に託すことで、いろんな人を議論にまきこもうとしていました。「みんなで議論をつくっていく」ことのおもしろさ、価値を感じていたのではないかと思います。




2024年10月11日